中古車販売店は銀行ローンを嫌がるの?理由と背景を解説

中古車販売店は銀行ローンを嫌がるの?理由と背景を解説 中古車

こんな経験はありませんか?

  • 中古車購入の際に銀行ローンを申し出たら微妙な雰囲気を出された
  • 販売店の自社ローンと銀行ローンの違いが分からなかった
  • 銀行ローンは手続きに時間がかかるので、すぐに納車が出来ないと言われた

ネットの検索を見ても、中古車販売店が銀行ローンを敬遠しているというイメージが大きいようですね。今回は、『何故販売店が銀行ローンを嫌がるのか?』という理由の解説と、銀行ローンを上手に利用するためのポイントを解説します。

この記事でわかる事
  • 中古車販売店が銀行ローンを嫌がる理由
  • 販売店独自の自社ローンの仕組み
  • 銀行ローンを利用する場合の具体的なポイントと注意点
この記事を書いた人
まりこ

・父親が自動車整備工場を経営
・大学卒業後、中古車販売店で10年勤務
・中古自動車査定士の資格を取得
・現在は父の自動車整備工場を夫が継いでともに経営

詳しくはプロフィールをご覧ください。

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なぜ中古車販売店は銀行ローンを嫌がるのか

中古車を銀行ローンで購入しようとすると、販売店側が渋い反応を見せることがあります。これは単なる気まぐれではなく、販売店の利益や手続きの都合が関係しています。銀行ローンと販売店が勧めるローンの違いを理解することで、その背景が見えてきます。

中古車販売店が銀行ローンを嫌がる理由

中古車販売店が銀行ローンの利用を嫌がるのは、利益の減少と手続きの煩雑さが主な理由です。

販売店は自社ローンや提携ローンを勧めることで、紹介料や金利差から収益を得ています。一方、銀行ローンではそうした収益が見込めず、手続きにも時間がかかるため、販売スピードが落ちるリスクがあります。

たとえば、銀行ローンは審査に数日かかることもあり、すぐに契約を決めたい販売店側にとっては機会損失につながります。このような背景から、販売店は銀行ローンの利用を控えさせようとする傾向があるのです。

銀行ローンとディーラーローンの違い

中古車購入時のローンには、銀行ローンとディーラーローンという2つの選択肢がありますが、両者には大きな違いがあります。

銀行ローンは、金利が年2%〜3%と比較的低めで、返済総額を抑えやすいのがメリットです。

一方、ディーラーローンは金利が年6%前後と高くなる傾向がありますが、審査が通りやすく、手続きも店舗で一括して行えるため、スピーディーに契約できる点が魅力です。

つまり、コストを抑えたい人には銀行ローン、手間を省きたい人にはディーラーローンが向いています。それぞれの特徴を把握し、自分のライフスタイルや優先順位に合わせて賢く選ぶことが、納得のいく中古車購入につながります。

銀行ローンが販売店に与える影響とは

銀行ローンの利用は、中古車販売店にとっていくつかのデメリットをもたらします。

  • 銀行ローンでは購入者が資金を直接銀行から借りるため、販売店はローンに関するマージンや手数料を得られません。
  • 審査や融資実行までに平均3〜7日かかることが多く、販売機会の損失につながる可能性があります。

こうした事情を理解することで、購入者もより納得感のある選択ができるようになります。

まりこ
まりこ

販売店の利益とスムーズな手続きを優先したい気持ちは理解できますよね。

中古車販売店が推奨する独自のローンの仕組み

中古車販売店が銀行ではなく独自のローンをすすめる背景には、審査の通りやすさや利益確保といった理由があります。次にその仕組みや特徴を詳しく見ていきましょう。

販売店ローンの特徴とそのメリット

中古車販売店が提供するローンには、審査のスピードと柔軟な対応という大きな特徴があります。例えば、銀行ローンでは審査に数日かかる一方で、販売店ローンはその場で審査・契約が完結するケースも多く、すぐに車を手に入れたい人には大きなメリットです。

また、販売店側が審査基準をある程度調整できるため、銀行でローンが通りにくい人でも利用しやすい傾向があります。実際、勤続年数や年収が低めでも相談しやすい点も魅力です。

ディーラーローンと銀行ローンの金利比較

中古車購入時に利用するローンを選ぶうえで、金利の違いは非常に重要なポイントです。

一般的にディーラーローンの金利は年6〜9%と高めで、総支払額が膨らみやすい傾向があります。一方、銀行ローンは年2〜4%程度と低金利で、同じ金額を借りても支払総額に数十万円の差が出ることもあります。

たとえば150万円を5年間で返済する場合、金利6%と3%では支払い総額に約24万円の差が生じます。

銀行ローンを使いたいときの対策方法

銀行ローンを利用して中古車を購入したい場合、販売店とのスムーズなやり取りが成功の鍵になります。以下のポイントを事前に押さえておくことが大切です。

販売店に銀行ローンを伝えるベストなタイミング

まりこ
まりこ

銀行ローンを利用する意思を販売店に伝えるタイミングは、見積もり提示後が最適です。

なぜなら、最初に伝えると販売店が協力的でなくなることがあるためです。具体的には、車種や価格の相談が一段落し、見積書が出てから「銀行でローン審査を進めたい」と伝えることで、販売店側の対応も冷静になりやすく、交渉がこじれるリスクも減ります。

また、購入者側が事前に銀行でローン仮審査を通しておくと、よりスムーズに話が進みます。購入者の立場としては、無理に販売店ローンをすすめられないように準備しつつ、自分にとって有利な条件で車を選べる環境を整えることが大切です。

ディーラーとの交渉と注意点

銀行ローンを使いたいと考える場合、ディーラーとの交渉は冷静かつ丁寧に進めることが大切です。まず、購入の意思があることを明確に伝えたうえで、支払い方法として銀行ローンを検討していると話すと、相手も前向きに対応しやすくなります。

一方で、最初から銀行ローンを前提にすると、対応が消極的になる可能性があるため注意が必要です。また、相見積もりを取っていることをやんわりと伝えると、価格面でも譲歩してもらいやすくなります。

数字に裏付けされた条件や審査通過済みであることを示すことで、信頼性を高めることも効果的です。

銀行ローン利用時に注意すべきポイント

銀行ローンで中古車を購入する場合、手続きや条件に関して事前に把握しておくことがとても大切です。以下の項目で注意点を詳しく解説します。

審査基準と利用可能な条件のチェック

銀行ローンを利用して中古車を購入する際は、事前に審査基準や条件を確認することが重要です。

多くの銀行では、安定した収入、勤続年数1年以上、年収200万円以上などを最低条件として設定しています。

加えて、ローン対象となる中古車の年式や走行距離にも制限がある場合があります。例えば、10年以上前の車や走行距離10万kmを超える車は対象外になることもあります。

必要書類一覧と提出時の注意点

銀行ローンを使って中古車を購入する際は、必要書類を揃えてスムーズに提出することが重要です。通常は本人確認書類(運転免許証など)、収入証明書(源泉徴収票や給与明細)、車両見積書、預金通帳の写しが求められます。

まりこ
まりこ

中には住民票や印鑑証明が必要なケースもあるため、事前に銀行へ確認しておくと安心です。

また、書類に不備があると審査が止まったり再提出を求められたりするため、記載内容のチェックも欠かせません。

中古車を銀行ローンで購入するメリットとデメリット

銀行ローンを利用して中古車を購入する場合、金利の安さなどの魅力がある一方で、手続きの手間や審査の厳しさといった注意点も存在します。

銀行ローンの金利がもたらすメリット

中古車購入時に銀行ローンを選ぶ最大のメリットは、金利の低さによる返済負担の軽減です。

一般的に銀行ローンの金利は年2〜4%と設定されており、ディーラーローンの年6〜9%と比較すると大きな差があります。たとえば150万円を5年ローンで組んだ場合、金利3%なら総返済額は約161万円ですが、金利7%なら約176万円と、15万円前後の差が生まれます。

このように銀行ローンを選ぶことで、毎月の返済額が抑えられ、家計にもゆとりが生まれます。長期間乗る予定の車であればあるほど、金利の影響は大きくなるため、コスト重視の方には特に有利な選択肢と言えるでしょう。

銀行ローン利用によるデメリットとその対策

銀行ローンを利用する際の大きなデメリットは、審査や手続きに時間がかかる点です。

一般的に仮審査から本審査、契約完了までに5日〜10日かかることがあり、急いで車を手に入れたい人には不向きといえます。

また、審査が厳しめで、非正規雇用や勤続年数が短い場合は通らないケースも少なくありません。しかし、これらのデメリットは対策次第で回避可能です。事前に仮審査を済ませておく、必要書類を早めに準備しておくことで手続きの遅れを防げます。

さらに、複数の銀行で条件を比較しておけば、自分に合った融資先も見つけやすくなります。準備と情報収集を怠らなければ、銀行ローンも安心して活用できます。

銀行ローンの繰り上げ返済と一括返済の活用法

毎月の返済負担を軽くしたい方や早めに完済したい方には、繰り上げ返済や一括返済の活用がおすすめです。以下で詳しく解説します。

月々の返済計画を見直すポイント

銀行ローンで中古車を購入した後も、定期的に返済計画を見直すことで、家計への負担を抑えることができます。例えば、ボーナス月に多めに返済する「繰り上げ返済」を取り入れると、総返済額を減らすことが可能です。

また、金利が下がったタイミングで借り換えを検討するのも一つの方法です。月々の返済額が収入の30%を超えると家計が圧迫されやすいため、収支バランスを考慮した設定が重要です。

まりこ
まりこ

さらに、保険料や車検、燃料代などの維持費も含めてシミュレーションしておくと安心です。

ライフスタイルや収入の変化に応じて、柔軟に対応できる返済計画を立てることが、無理なく完済するための鍵となります。

繰り上げ返済をするときの注意点

繰り上げ返済は総返済額を減らせる有効な方法ですが、実行前にいくつかの注意点を確認することが大切です。

まず、銀行によっては繰り上げ返済に手数料が発生するケースがあり、手数料が5,000円〜1万円程度かかることもあります。また、返済のタイミングによっては利息軽減効果が薄くなることもあるため、契約内容をしっかり確認しましょう。

さらに、毎月の生活費や将来の出費を考慮せずに無理をして繰り上げると、家計を圧迫する可能性があります。事前にライフプランを見直し、余裕資金で実行することが安心です。

金利や残債、残りの返済期間などを踏まえて、返済効果が高い時期を見極めることが重要です。

一括返済で得られるメリットとは

一括返済をすると、利息の総支払額を大幅に減らせるという明確なメリットがあります。たとえば、金利2.5%・残り返済期間3年・残債100万円の場合、完済によって最大4〜5万円の利息を節約できる可能性があります。

また、借入が完了することで心理的な負担も軽減され、家計の見通しも立てやすくなります。ただし、一括返済は資金に余裕があるときに行うことが重要です。急な出費に備えて生活資金を残すことも忘れてはいけません。

中古車の銀行ローンは嫌がられる理由まとめ

中古車を銀行ローンで購入する際に押さえておきたい5つのポイント
  • 銀行ローンは金利が低く、総支払額を抑えられる可能性が高い
  • 販売店は銀行ローンを通すことで利益が減るため、あまり歓迎しない傾向がある
  • 審査や手続きに時間がかかるため、購入計画には余裕を持たせることが重要
  • 繰り上げ返済や一括返済でさらに利息を減らすことができる
  • 銀行ローンを使いたい場合は、購入前に販売店へ明確に伝えることが成功のカギ

中古車を銀行ローンで購入することは、長期的に見て大きな節約につながる選択です。

しかし、販売店が銀行ローンを嫌がる理由や、交渉のタイミングを知らないと、スムーズに進まない場合があります。

金利や返済方法をしっかり比較し、販売店との交渉に対処できる知識を持つことが、賢い買い物への第一歩です。

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