車を売却する際にローン残債があっても大丈夫?実態と事前確認すべき注意点を解説

車を売却する際にローン残債があっても大丈夫?実態と事前確認すべき注意点を解説 売却

こんな事を考えたことはありませんか?

  • まだ車のローンが残っているけど売却できるの?
  • 車を売却した後のローンの支払ってどうするの?
  • 売却前に何を確認したらいいの?

ローンの支払いが終わっていない段階で車の売却が出来るのかというのは、分割購入した方なら一度は気になる疑問ですよね。

今回は、ローンの完済前に車を売却できるのかという点について、具体的な内容と共に準備すべきポイントや確認すべき注意点を詳しく解説します。

この記事でわかる事
  • ローン残債がある車は売却できるのか
  • 売却手順と注意点
  • 売却前に確認すべきローン契約の注意点
  • ローン残債の処理方法
この記事を書いた人
まりこ

・父親が自動車整備工場を経営
・大学卒業後、中古車販売店で10年勤務
・中古自動車査定士の資格を取得
・現在は父の自動車整備工場を夫が継いでともに経営

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ローン残債がある車の売却は出来るの?

車にローンが残っていると売却は難しいと感じるかもしれませんが、実は条件を満たせば可能です。売却に関する正しい知識を身につけて、後悔のない取引を進めましょう。

ローンが残っていても売却できる理由

ローンが残っている車でも売却できる理由は、売却代金を使ってローンの返済が可能だからです。実際に、ディーラーや買取業者の多くは「所有権留保付きの車両」でも買取に対応しています。

例えば、売却額がローン残高より多ければ差額が手元に残り、少ない場合でも残りの金額を自己負担すれば売却が成立します。

さらに、多くの業者が名義変更やローン会社とのやり取りも代行してくれるため、手間を減らしながらスムーズに売却が進められます。こうした理由から、ローン付きの車でも売却は十分現実的な選択肢といえます。

売却までの全体的な流れを知っておく

車のローンが残っている場合でも、売却までの流れを事前に理解しておくことで安心して進められます。

まず最初にローン残高を確認し、次に車の査定を受けて現在の市場価値を把握します。その後、売却額と残債の差額をどうするかを決め、複数の買取業者を比較して最適な売却先を選びます。

最後にローン会社と連絡を取り、必要な手続きを行えば完了です。一般的にこの一連の流れは1週間〜2週間ほどで完了するケースが多く、段取りを把握しておくだけでスムーズに売却が進みます。

ローン残高の調べ方を簡単に知る方法

ローン残債がいくら残っているのかを正確に知ることは、車の売却を検討するうえでの第一歩です。その方法はとてもシンプルで、契約時の書類や毎月の返済明細を見れば確認できます。

まりこ
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もし手元に書類がない場合でも、ローン会社に電話するか、オンラインのマイページにログインすれば、残高をすぐに確認できます。

たとえばオリコやジャックスなどの大手ローン会社なら、会員専用ページで24時間確認可能です。面倒に感じるかもしれませんが、数分でできる作業なので、まずは正確な金額を把握して次のステップへ進む準備を整えましょう。

名義が誰かで売却できるかが変わる

車を売却する際には、車の名義が誰になっているかを確認することが非常に重要です。

なぜなら、ローン契約時に名義がローン会社や販売店になっている場合、そのままでは売却手続きができないからです。

たとえば、車検証の「所有者」欄に自分の名前がない場合、売却には所有者の同意が必要になります。多くのケースで、ローンを完済しないと名義変更ができないため、事前にローン残債と名義状況を確認しておくことがポイントです。

車のローン残債がある状態で売却する手順と注意点

ローンが残っている車を売却するには、手続きや確認すべき項目がいくつかあります。失敗しないためにも、手順と注意点をしっかり押さえておきましょう。

まずはローンの残り金額を確認する

車の売却を検討するなら、最初にすべきことはローンの残り金額を確認することです。なぜなら、売却額がローン残債を上回るかどうかによって、今後の手続きや費用の負担が大きく変わるからです。

確認方法はとても簡単で、ローン会社のマイページにログインするか、カスタマーサポートへ電話するだけで、正確な残債額を知ることができます。

査定を受けて売却額をチェックする

車の売却を検討する際は、査定を受けて現在の価値を把握することが非常に重要です。なぜなら、ローン残債と売却額の差が、次の支払い方法や売却判断に直結するからです。

査定はディーラーや中古車買取業者、ネットの一括査定サービスなどを使って簡単に行えます。たとえば、オンライン査定なら最短30秒で相場の目安がわかり、複数社に依頼すれば5〜10万円ほど差が出ることもあります。

差額の支払い方法を検討する

売却額がローン残債を下回った場合、その差額をどう支払うかを事前に決めておくことが大切です。なぜなら、差額を埋める手段がなければ売却手続きが進まないからです。

たとえば、手元に十分な現金がある場合は一括返済が可能ですが、難しい場合は銀行ローンやクレジット会社の残債整理ローンを利用する方法もあります。

金融機関によっては年利2〜5%程度で分割払いに対応しているケースもあります。

ローン会社に連絡して手続きを確認する

車を売却する前にローン会社へ連絡して、必要な手続きを確認することがとても重要です。なぜなら、ローンが残っている車は名義がローン会社になっている場合が多く、勝手に売却することができないからです。

例えば、所有権留保がある場合は、ローンを完済しないと名義変更ができないケースが一般的です。連絡時には、残債の金額や一括返済の方法、名義変更の流れについても具体的に確認しておくと安心です。

売却前に知っておきたいローン契約の注意点

車の売却をスムーズに進めるには、ローン契約の内容を事前に確認しておくことが大切です。特に名義や解約条件に注意が必要です。

ローン会社に売却の許可が必要か確認する

ローンが残っている車を売るには、まずローン会社に売却の許可が必要かどうかを確認することが大切です。なぜなら、多くの自動車ローンは「所有権留保型」となっており、車の名義がローン会社になっているケースが多いため、許可なく売却することができないからです。

たとえば、オリコやジャックスといった大手ローン会社では、事前に連絡して必要書類や手続きの案内を受ける必要があります。無断で売却を進めてしまうとトラブルに発展する可能性があるため、まずは一度問い合わせて確認することが安心への第一歩です。

ローン残債を一括で払う必要があるのか

車を売却する際にローンが残っている場合、基本的には残債を一括で返済する必要があります。なぜなら、所有権がローン会社にある状態では売却手続きが完了しないからです。

たとえば、残りの返済額が60万円なら、売却額がそれを上回るか不足分を自己負担して一括返済する必要があります。

ただし、金融機関によっては残債整理ローンや一時的な立替払いに対応しているケースもあるため、事前に相談することで柔軟な選択肢が得られることもあります。

途中解約で違約金が発生するか調べる

車のローンを完済前に途中解約する場合、違約金が発生する可能性があるため事前に確認しておくことが重要です。なぜなら、ローンの契約内容によっては数千円から数万円の違約金が設定されていることがあり、思わぬ出費につながるからです。

たとえば、残価設定ローンやディーラーローンでは、中途解約時の精算方法が複雑な場合もあります。契約書の「中途解約条項」を確認し、不明点があればローン会社に問い合わせましょう。売却額を正しく見積もるためにも、こうした追加費用の有無を把握することが大切です。

名義変更ができないケースに注意する

車の売却時に名義変更ができないケースがあるため、事前に確認しておくことが重要です。なぜなら、名義がローン会社や販売店のままでは、買主への名義変更が進まず売却自体が成立しないからです。

たとえば、所有者欄に自分の名前がなく、ローン残高がある状態では、原則として名義変更はできません。このようなケースでは、ローンを完済してからでないと名義変更ができないため、思わぬ手間や費用がかかる場合もあります。

まりこ
まりこ

トラブルを防ぐためにも、車検証やローン契約書をチェックし、名義と残債の両方を確認しておきましょう。

契約書の内容をしっかり読み直しておく

車の売却をスムーズに進めるためには、ローン契約書の内容を事前に確認しておくことが欠かせません。なぜなら、契約ごとに返済条件や名義、違約金の有無などが異なるため、知らずに進めると思わぬトラブルになるからです。

たとえば、途中解約に伴う手数料や、売却前にローン残高を一括で返済しなければならないケースが記載されていることがあります。契約書は普段読み慣れない書類かもしれませんが、大切な資産を扱う以上、内容の把握は基本です。不明点はローン会社に確認し、事前にトラブルを防ぎましょう。

売却後のローン残債処理方法とその選択肢

車の売却後にローンが残る場合、どのように処理するかを知っておくことで、安心して次の行動に移ることができます。

売却額でローンを完済できる場合の対応

車の売却額がローン残債を上回る場合、その差額でローンを完済できるため、手続きがスムーズに進みます。

多くの中古車買取業者では、売却と同時にローン返済手続きを代行してくれるため、面倒な手続きも軽減されます。たとえば、ローン残高が50万円で、車の査定額が60万円だった場合は、10万円が手元に残る計算です。

売却額でローンが完済できないときの対策

車の売却額がローン残債を下回る場合、不足分の対応を事前に考えておくことが大切です。たとえば残債が70万円で売却額が60万円だった場合、10万円の差額を用意する必要があります。

この不足分は手元資金で支払うか、「残債整理ローン」を利用して分割で返済する方法があります。売却先によっては、こうしたローンの手続きをサポートしてくれるケースもあるため、事前に確認するのがおすすめです。

手元のお金で残債を一括返済する方法

車の売却後にローンの残債がある場合、手元資金で一括返済する方法が最もシンプルで確実です。一括で返済することで、金利負担を減らし、信用情報への悪影響も回避できます。

たとえば残債が20万円で年利6%なら、分割返済よりも約6,000円〜8,000円の利息を節約できる可能性があります。返済資金に余裕があるなら、この方法を選ぶことで手続きも早く、名義変更などの手間もスムーズに進みやすくなります。

返済が難しいときのリスクを把握する

ローン残債の返済が困難な場合、リスクを事前に理解しておくことが大切です。

返済を滞納すると信用情報に記録され、今後の住宅ローンやクレジットカードの審査に影響を及ぼすおそれがあります。たとえば、金融事故として登録されると最長5年間、新たな借り入れが難しくなります。

ネット検索Q&A

ローンが残っている車の売却に関して、ネットでよく検索される疑問点をまとめて解説します。実際に取引を検討する際に役立つ情報を詳しく紹介していきます。

ローンが残ってる車は本当に売れるの?

ローンが残っている車でも売却は可能です。なぜなら、売却代金をローン返済に充てる手続きを行えば問題なく取引ができるからです。実際、多くの中古車販売店では「ローン残債あり」の車でも買取を受け付けており、手続き代行も対応しています。

たとえば、買取価格がローン残高よりも高ければ、残債は一括返済され、所有権移転もスムーズに進みます。反対に、売却額が残債に届かない場合でも、差額を自己負担すれば売却できます。

ローンの残りを次のローンに上乗せできる?

ローンが残っている車を買い替える場合、残債を次のローンに上乗せする方法があります。これは「残債ローン一本化」とも呼ばれ、月々の返済を一本にまとめられる点がメリットです。

ただし、金利や返済期間が変わることで総返済額が増える可能性もあるため、シミュレーションは必須です。無理のない返済計画を立てるために、事前に金融機関や販売店に相談しておくことが大切です。

残債整理ローンってどれくらい金利がかかる?

残債整理ローンを使うと、今ある車のローン残債を新たなローンにまとめて返済できますが、気になるのは金利です。多くの場合、残債整理ローンの金利は年5〜9%ほどで、通常のカーローンよりもやや高めです。

たとえば残債が50万円の場合、年率7%で3年返済だと、総返済額は約55万円になります。

ローン残債が残っている車の売却まとめ

ローン残債が残っている車の売却まとめ
  • ローンが残っている車でも売却は可能で、売却金で完済できれば手続きはスムーズです。
  • 売却額がローン残高を下回る場合は、差額を一括や分割で支払う必要があります。
  • 売却にはローン会社の承諾が必要で、名義が自分以外の場合は注意が必要です。
  • ディーラーや買取業者でもローン中の車は取り扱っており、残債整理ローンの提案もあります。
  • 残債整理ローンを利用する場合、金利は年5〜9%程度とやや高めになる傾向があります。

車の売却時にローン残債があると不安になりますが、条件を把握し適切に対処すれば問題なく進められます。名義や残債金額、売却額をしっかり確認し、損することの無いように、基本を押さえることが重要です。

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