ディーゼル車はやめとけと言われる理由を初心者でも分かるように解説

ディーゼル車はやめとけと言われる理由を初心者でも分かるように解説 口コミ

「ディーゼル車はやめとけ」——そんな言葉を見かけて、気になっていませんか?たしかに最近は電動化や環境規制の影響で、ディーゼル車に対する風当たりも強まっています。でも本当にディーゼル車は避けるべきなのでしょうか?

この記事では、ディーゼル車とガソリン車の違いから始まり、「やめとけ」と言われる理由や、逆に選ぶメリットまでをわかりやすく解説します。中古購入時の注意点や、ガソリン・ハイブリッド車との比較も紹介しているので、購入を迷っている方はぜひ参考にしてください。

この記事でわかること
  • ディーゼル車とガソリン車の違いを初心者にもわかりやすく解説
  • 「やめとけ」と言われる理由と、実際に乗っている人のリアルな口コミ
  • 維持費や燃費、使い方によるメリット・デメリットの比較
  • 中古ディーゼル車を選ぶ際に注意すべきポイントと見極め方
この記事を書いた人
まりこ

・父親が自動車整備工場を経営
・大学卒業後、中古車販売店で10年勤務
・中古自動車査定士の資格を取得
・現在は父の自動車整備工場を夫が継いでともに経営

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ディーゼル車とガソリン車の違いをわかりやすく解説

ディーゼル車とガソリン車は、一見同じように見えても、エンジン構造や燃料、走行特性に大きな違いがあります。どちらを選ぶべきか判断するためには、それぞれの特徴をしっかりと理解することが重要です。ここでは初心者の方にもわかりやすく、基本的な違いを比較しながら紹介します。

※すでにご存じの方はこちらへ読み飛ばしてください

ディーゼルエンジンとガソリンエンジンの構造の違い

最も大きな違いは、燃焼方式と点火方法です。
ガソリンエンジンは、空気とガソリンを混ぜた混合気にスパークプラグで火花を飛ばして燃焼させます。一方ディーゼルエンジンは、空気だけを高圧縮し、高温になったところへ燃料(軽油)を噴射して自然発火させます。

この構造の違いにより、ディーゼルエンジンは高トルクで力強い走りが可能であり、耐久性も高くなっています。ただし、構造が複雑で振動や音が出やすいという一面もあります。

燃料・音・加速性能などの体感的な違い

使用する燃料にも違いがあります。ディーゼル車は軽油を使い、ガソリン車より燃料価格が安いのがメリットです。ただし、軽油はガソリンに比べて粘度が高く、燃焼時の音や振動が大きくなる傾向があります。

また、ディーゼル車は低回転域からトルクが発揮されるため、発進や坂道では力強い加速が可能です。一方で、ガソリン車は高回転域での加速がスムーズで、静かな走行音が特徴です。

  • 街中で静かに走りたい → ガソリン車が有利
  • 長距離移動や荷物を積んで走る機会が多い → ディーゼル車が有利

維持費・税金・寿命の違いを比較表でチェック

以下に、維持費や寿命に関する主な違いを表にまとめました。

項目ディーゼル車ガソリン車
燃料単価軽油で安い(¥130前後)レギュラーガソリン(¥160前後)
燃費性能高トルクで燃費が良い(15~20km/L)小型車で10~18km/L程度
メンテナンス費用高め(DPF清掃・AdBlue補充等)一般的で安価な整備が可能
車両価格やや高め(同一車種で比較)購入しやすい価格帯が多い
税金重量税や自動車税は同程度同上
エンジン寿命長持ちしやすい(30万km以上も可)20万km前後が目安

このように、長距離運転や耐久性を重視するならディーゼル車維持費のわかりやすさや静粛性を重視するならガソリン車が適しています。

ディーゼル車はやめとけと言われる5つの理由

近年、ディーゼル車に対して「やめとけ」「選ぶべきではない」という意見を目にすることが増えています。なぜこのようなネガティブな評価が出てくるのか、その背景には燃費や環境だけでなく、維持コストや将来性といった複数の要因があります。ここでは、ディーゼル車を検討する前に知っておきたい、注意すべき5つのポイントを解説します。

排ガス規制や環境問題で将来性が不安

ディーゼル車は構造上、窒素酸化物(NOx)や粒子状物質(PM)を多く排出する傾向があり、これが環境負荷として問題視されています。そのため、欧州を中心に世界的にディーゼル規制が強化され、日本でも都市部での使用制限が進んでいます。

今後、電動車への移行が加速する流れの中で、ディーゼル車の選択肢が減っていく可能性もあり、「将来的に価値が下がるのでは?」という不安がユーザーの間で広がっています。

エンジン音や振動が大きく快適性に欠ける

ディーゼルエンジンは、燃焼時の仕組みから音や振動が大きくなる傾向があります。特に発進時やアイドリング中は、ガソリン車に比べて「ガラガラ」「カラカラ」といった独特のエンジン音が目立つため、静粛性を重視するユーザーには不向きです。

最近のモデルではかなり改善されていますが、それでも「静かな車に乗りたい」という人にとってはマイナスポイントとなりやすい点です。

軽油は安いが、メンテナンスコストが高い

ディーゼル車の魅力のひとつが「燃料代の安さ」ですが、その一方で維持管理にかかるコストは高くつく場合があります。とくに重要なのが「DPF(ディーゼル微粒子フィルター)」と呼ばれる装置の存在です。

DPFにはスス(煤)が溜まりやすく、短距離走行が多いと詰まりやすいため、再生処理や清掃が必要になります。加えて、専用オイルや尿素水(AdBlue)の補充など、ガソリン車にないコストがかかることも見落とせません。

中古市場での評価が下がりやすい

近年のディーゼル規制強化や電動化の流れを受けて、中古市場ではディーゼル車のリセールバリューが下がりつつあるという指摘もあります。特に古い年式や規制未対応のモデルは、買取価格が低くなる傾向があります。

また、地方では軽油の供給に困らないものの、都市部ではディーゼル車の人気が低く、売却時に苦労する可能性もあります。資産価値を重視するなら、ガソリン車やハイブリッド車の方が有利と考える人も増えています。

近年では選択肢が減少している

ディーゼル車は一時期、SUVブームとともに多くのラインナップが登場しましたが、近年は自動車メーカー各社がディーゼルエンジンの新規開発を縮小しています。たとえばトヨタや日産では国内向けのディーゼル車の新車投入はほぼ停止状態です。

このような背景から、「今後長く乗り続けられるのか不安」「故障時にパーツが手に入りにくくなるのでは?」といった声も聞かれ、ユーザーの間でも将来的なサポート体制への不安が高まっています。

それでもディーゼル車を選ぶメリットとは?

「ディーゼル車はやめとけ」と言われることもありますが、すべてのユーザーにとって悪い選択肢とは限りません。実際、使用環境や目的によっては、ガソリン車よりもコストパフォーマンスに優れるケースもあります。ここでは、ディーゼル車が今なお支持されている主な理由や、選ぶべきユーザー層について解説します。

燃費が良くトルクもあるため長距離走行に強い

ディーゼル車最大の魅力は、低燃費でありながら高トルクな走行性能を兼ね備えている点です。特に高速道路を長時間走るシーンでは、低回転でもパワフルに走れるディーゼルの特性が活きてきます。

同じ車種でもガソリンモデルに比べてリッターあたり2〜5km程度燃費が良く、軽油を使用するため燃料費も抑えられるというダブルのメリットがあります。長距離通勤や旅行、仕事での移動が多い人にとっては、年間で数万円単位の差になることもあります。

軽油はガソリンより安く、燃料費を抑えやすい

日本全国で見ると、軽油の価格はガソリンより1リットルあたり20〜30円ほど安価です。仮に月に100Lの燃料を使うとすれば、月2,000〜3,000円、年間で2〜3万円の節約になります。

また、燃費性能も高いため、単純な燃料代だけでなく、給油の頻度も少なくて済むというのはユーザーにとって大きな利点です。特に、燃料価格の高騰が続く昨今、軽油の価格安定性に注目する人も増えています。

SUVや商用車では根強い人気がある理由

ディーゼル車は、SUVや商用バンといった重量があり、荷物を積むシーンが多い車種に適していると言われています。理由は、低速でも力強く加速できるトルク性能と、耐久性の高さです。

たとえばトヨタ・ハイエース日産キャラバンのディーゼルモデルは、業務用として今なお多くの企業で使用されています。また、マツダCX-5デリカD:5など、ディーゼルを主力とするSUVは、アウトドアや雪道走行にも強く、趣味と実用を両立したいユーザーに人気があります。

こうした特性から、ディーゼル車は「移動距離が多い」「荷物が多い」「悪路でも走る」といった特定のニーズには今でも非常にマッチしているのです。

ディーゼル車に向いている人・向いていない人の特徴

ディーゼル車には明確なメリットとデメリットがあるため、ライフスタイルや使用目的によって向き・不向きが分かれます。ここでは、ディーゼル車が「ぴったり合う人」と「避けた方が良い人」の特徴をそれぞれ紹介します。自分にとって本当にディーゼル車が合っているのかを判断する参考にしてください。

ディーゼル車がおすすめなユーザーの条件とは

以下のような条件に当てはまる方は、ディーゼル車を選ぶことでコストパフォーマンスや使い勝手の面で大きな恩恵を受けられる可能性があります。

  • 月間走行距離が多い(例:通勤・営業・配送などで月1,000km以上走る)
  • 高速道路を使った長距離移動が多い
  • 山道や坂道、積雪地域をよく走る
  • アウトドアやキャンプ、荷物を積むことが多い
  • 業務用や商用車としての活用を考えている
  • 燃料代を少しでも抑えたい

こういったニーズを持つ方にとって、ディーゼルの燃費性能とトルク特性は非常に相性が良く、結果的にコスト面でも有利になるケースが多く見られます。

ディーゼル車を避けた方がいいパターン

一方で、以下のようなライフスタイルや環境にある方は、ディーゼル車による不便さやコスト負担がデメリットになる可能性があります。

  • 短距離走行や街乗りが中心(例:1回あたりの走行が10km未満)
  • 静粛性や乗り心地を重視する
  • マンションなどでアイドリング音が気になる環境に住んでいる
  • 機械の管理やメンテナンスが苦手
  • 将来、車の売却を前提としている(リセールを重視)

とくに、DPFの再生がうまく行えない走行パターンの方は、エンジントラブルや余計な出費につながる可能性があります。また、「車は静かで快適に乗りたい」という方にとっては、ガソリン車やハイブリッド車の方が満足度が高い選択になるでしょう。

他の選択肢と徹底比較!ディーゼル車vsガソリン・ハイブリッド

車を選ぶ際に気になるのが「維持費」や「燃費」といったランニングコストです。ディーゼル車には燃料代の安さというメリットがありますが、ガソリン車やハイブリッド車にも異なる強みがあります。ここでは、それぞれの特徴を比較しながら、自分に合った選び方を解説します。

維持費・燃費・税金の違いを徹底解説

以下の表は、同クラスの車種を想定して、各タイプの平均的な維持費と燃費性能の違いを比較したものです。

項目ディーゼル車ガソリン車ハイブリッド車
燃料の種類軽油(約¥130/L)レギュラー(約¥160/L)レギュラー(約¥160/L)
平均燃費約15〜20km/L約10〜15km/L約20〜30km/L
燃料代(月1,000km)約¥6,500〜¥8,500約¥10,000〜¥13,000約¥5,000〜¥8,000
税金・重量税同クラスでほぼ同じ同上エコカー減税対象あり
メンテナンス費用高め(DPF、AdBlue等)標準的ハイブリッドバッテリー交換あり
車両価格(目安)やや高め手頃高め

※2024年時点の平均相場/年間走行距離12,000km想定

このように、燃料代だけを見るとディーゼルやハイブリッドが有利ですが、ディーゼルは維持管理コストがやや高くつく点に注意が必要です。一方で、ハイブリッドは燃費が非常に良い分、車両価格が高くなる傾向があります。

走行距離別に見るベストな車種選び

車種の選び方は、「どれだけ走るか」によって大きく変わります。以下のように、走行距離別におすすめタイプを整理してみましょう。

月間走行距離向いている車種タイプ理由
〜500km未満ガソリン車初期費用が安く、街乗り中心なら維持もしやすい
500〜1,000kmハイブリッド車燃費性能が優れており、燃料代を効率よく節約できる
1,000km以上ディーゼル車燃料費と耐久性に優れ、長距離移動が多い人にはコスパが高い

このように、「走る頻度と距離」が選ぶべき車種を左右します。
短距離・市街地メインならガソリン、燃費重視ならハイブリッド、長距離・積載重視ならディーゼルという選び方が、後悔しないポイントになります。

中古ディーゼル車はどうなの?購入前に注意すべきポイント

新車のディーゼル車が減少傾向にある一方で、中古市場にはまだ多くの選択肢があります。しかし、ディーゼル車ならではの構造や使用環境の影響を受けやすいため、購入時にはいくつかの重要な確認ポイントがあります。ここでは、中古ディーゼル車を選ぶ際に注意すべき点と、失敗しない選び方を紹介します。

年式・走行距離・DPFの状態チェックが重要

ディーゼル車の中古車選びで特に注意すべきなのが、「DPF(ディーゼル微粒子フィルター)」の状態です。DPFは走行中にススを捕集し、自動再生で燃焼・浄化を行いますが、短距離走行が多かった個体では再生が不十分で詰まりやすい傾向があります。

必ずチェックすべきポイント
  • 走行距離が多すぎないか(目安:10万km以下)
  • DPFやEGRのメンテナンス履歴があるか
  • 冷間時の始動がスムーズか(振動・異音がないか)
  • 定期点検の記録簿がそろっているか

とくに年式が古いディーゼル車は、排ガス規制に非対応のケースもあるため、地域によっては登録できない・追加整備が必要になる可能性もあります。

中古車ならではの選び方と見極めポイント

中古のディーゼル車を選ぶ際は、ガソリン車以上に「使用履歴とメンテナンス状況の確認」が重要です。走行距離の少なさだけでなく、どういった使われ方をしてきたか(長距離中心か、街乗り中心か)も重視しましょう。

また、信頼できる販売店での購入が重要です。以下のような対応がある店舗での購入をおすすめします。

  • 納車前にDPF洗浄やオイル交換を実施している
  • 購入後の保証制度やアフターサービスが充実している
  • 状態説明が整備士レベルで明確にされている

さらに、中古ディーゼル車は選択肢がやや限られてきているため、欲しいグレードや装備があるなら早めに動くのが得策です。価格は年式によっても大きく異なりますが、ハイブリッド車に比べて手頃な場合も多いため、予算を抑えたい人には現実的な選択肢となるでしょう。


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今後ディーゼル車の規制はどうなる?将来性の不安は?

近年、ディーゼル車を取り巻く環境は大きく変わりつつあります。環境規制の強化や自動車メーカーの方針転換により、「今後ディーゼル車に乗り続けられるのか?」「将来的に不利にならないか?」と不安を感じるユーザーも少なくありません。ここでは、ディーゼル車の規制動向と、将来性について整理します。

ヨーロッパや日本での規制動向

ディーゼル車に対する規制は、まずヨーロッパで強化され、その流れが日本にも波及しています。

  • 欧州連合(EU)では、2035年までに内燃機関車の新車販売を禁止する方針が決定されています。これにはディーゼル車も含まれ、各国でEVへのシフトが急速に進められています。
  • 日本でも東京都が2030年までにガソリン・ディーゼル車の新車販売を禁止する目標を掲げるなど、自治体単位での動きが加速中です。
  • 加えて、PMやNOxといったディーゼル特有の排出物に関する基準も厳格化されており、古いモデルは乗り続けるのが難しくなっていく可能性があります。

これらの規制により、将来的にディーゼル車が都市部で制限を受ける可能性は高く、購入前に地域のルールを確認することが重要です。

メーカーの生産終了と電動化の流れ

自動車メーカーも、規制に対応する形でディーゼル車の新規開発や販売を縮小・終了しています。

  • トヨタは国内向けディーゼル車の大半をすでに生産終了
  • 日産も国内ラインナップからディーゼル車を段階的に廃止
  • マツダはCX-5やCX-60など一部車種で継続中だが、将来的には電動モデルへの移行を進める方針

一部のSUVや商用車では引き続きディーゼルモデルが残る見通しですが、新型車の多くがハイブリッドやEVへ移行しています。

このような流れから、今後ディーゼル車は「特定用途に特化した車」として扱われるようになり、乗り換えや整備が難しくなる時代が来る可能性もあります。特に長く同じ車に乗りたい方や、将来売却を考えている方にとっては、慎重な判断が求められる局面です。

まとめ|ディーゼル車は用途次第で賢い選択にもなる

ディーゼル車には将来的な規制や維持費の面で不安要素がある一方、燃費性能や走行性能など用途によっては大きなメリットがあります。自分の走行距離や使い方をしっかり見極めれば、ガソリン車やハイブリッド車に劣らない満足感が得られる選択肢です。

  • ディーゼル車とガソリン車はエンジン構造や燃料、走行性能に明確な違いがある
  • 「やめとけ」と言われる理由は、規制強化・メンテナンスコスト・騒音など
  • 長距離走行や積載が多い人にはディーゼル車がコスパ面で有利
  • 中古購入時はDPFや走行履歴の確認が特に重要
  • 規制や電動化の流れにより、将来性に不安があるのも事実

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