カーリースの総費用っていくら？返却時に追加でかかるの？

カーリースは維持費がかからず手頃な手段だと言われていますが、『月額以外に費用がいくらかかるのか』ご存じですか？

今回は、カーリースの費用を分類別にご紹介し、それぞれどんな内容で費用が掛かるのかご紹介するとともに、利用者の声を踏まえた余計な出費を減らすための注意点を解説します。

カーリースの費用に見る選び方のポイント

まず結論から解説します。カーリースを費用の観点で検討した場合、ポイントは以下の点です。

それでは、それぞれの項目について詳しく解説します。

カーリースって結局いくらかかるの？

カーリースを検討するうえで気になるのが「実際にいくらかかるの？」という点。
ここでは、初期費用・月額費用・追加変動費用の3つに分けて、具体的な金額目安とともにわかりやすく解説します。まずは概要をつかんでみましょう。

初期費用（契約時にかかる費用）

契約時にかかる費用です。契約サービス会社によって異なります。

項目	金額の目安	補足
頭金・初期費用	0円〜3万円程度	ネット系リースは頭金ゼロが主流
登録費用	月額に含まれる	車両登録や納車にかかる費用
保証金	0〜1万円程度	一部中古車リースで発生

月額費用（毎月かかる基本費用）

リースの中心となる費用です。車種やプランによって大きく異なります。

項目	内容	金額の目安
車両代（リース料）	車本体の分割利用料	10,000円〜40,000円
税金・保険料（法定）	自動車税・重量税・自賠責	月2,000円前後
車検・点検	車検・オイル交換など	月2,000〜5,000円
任意保険（一部プラン）	任意加入の自動車保険	月5,000〜12,000円（年齢や等級による）

追加・変動費用（状況に応じて発生）

契約外の使い方や返却時に発生する可能性がある費用です。

項目	内容	金額の目安
超過走行距離費	走行距離制限超過時	10〜20円/km
原状回復費	傷・へこみなどの修理費	2〜10万円以上
中途解約金	契約途中での解約時	残期間分 or 5〜10万円程度
保険料の上昇	事故などで保険使用時	翌年保険料が月+1,000〜3,000円増

タイプ別の費用イメージ

利用スタイルごとに、カーリースの費用をまとめました。

利用スタイル	初期費用	月額費用	注意点
家族用ミニバン（KINTOなど）	0円	35,000〜45,000円	走行距離制限に注意
軽のセカンドカー（ニコノリなど）	0円	12,000〜20,000円	任意保険は別契約が多い
中古軽カーリース（カルモなど）	0〜1万円	9,000〜15,000円	返却時の傷・査定に注意

金額はもちろん『含まれている内容』に注目して選ぶ

カーリースの費用は単に「月額が安い」だけでなく、税金・車検・メンテナンス・保険がどこまで含まれているかで総額は大きく変わります。

走行距離制限・保険の条件・返却時の対応などもチェックして、自分にとっての「トータルでお得なプラン」を選ぶことが重要です。

カーリース費用に含まれる項目と含まれない項目

カーリースの料金には、基本的な維持費が含まれている場合が多い一方で、自分で負担する必要がある費用もあります。契約前に内容をしっかり把握して、予算計画に役立てましょう。

リース料金に含まれる費用の基本とは

カーリースの月額料金には、車両本体の代金に加えて自動車税や重量税、自賠責保険料、登録費用などが含まれている場合が一般的です。

特に家計を意識する人にとっては、出費の見通しを立てやすくなる点が大きなメリットです。例えば、毎年3〜4万円かかる自動車税がリース料に組み込まれていれば、別途支払う必要がなく、資金のやりくりがしやすくなります。

車検や整備費はリースに含まれている？

カーリースの多くは、車検や定期点検、オイル交換などの基本的な整備費用が含まれているため、突発的な出費を抑えられるのが魅力です。特に家庭の支出を安定させたい人にとって、こうした費用が月額に組み込まれている仕組みは安心感につながります。

例えば、通常なら車検費用として7〜10万円程度かかる場面でも、カーリースであれば追加費用なしで対応されるケースが一般的です。ただし、契約内容によっては一部の整備費が別料金となる場合もあるため、契約前にサービスの範囲を確認しておくことが大切です。

任意保険は自分で用意する必要がある？

カーリースを利用する場合、任意保険は基本的に利用者自身で加入する必要があります。多くのリース会社では保険をセットにしていないため、自動車保険の契約は個別に行うのが一般的です。たとえば、20代の運転歴が浅いドライバーなら年間保険料が6万〜10万円程度かかることもあります。

自分に合った補償内容を選べる反面、契約時の見落としによって予想外の出費につながる可能性もあるため、保険料も含めたトータルコストを把握しておくことが大切です。安心してカーリースを利用するには、リース料と保険料のバランスを事前にしっかり確認しておきましょう。

ナビやETCなどのオプションは別料金

カーリースでは、ナビゲーションシステムやETC車載器などのオプションは基本的に別料金となっているケースが多いです。そのため、標準装備と思っている機能も契約内容によっては追加費用が発生することがあります。

たとえば、ナビを取り付ける場合、5万円〜10万円程度の追加料金がかかることもあります。コストを抑えたい人にとっては、こうしたオプション費用が積み重なると予算オーバーになりかねません。

カーリースと購入 総費用の違いを比較検証

車の持ち方を見直すうえで、カーリースと購入ではどちらが家計にやさしいのか気になるところです。初期費用や維持費、長期的なコストまでしっかり比較して判断しましょう。

リースと購入で初期費用に差はある？

カーリースは、車を購入する場合に比べて初期費用が圧倒的に少ないのが大きな魅力です。

購入では頭金や登録費用、税金などで初期に数十万円が必要になりますが、カーリースは基本的に頭金不要で、契約時の支払いを数万円以内に抑えられるケースが多いです。

たとえば、一般的な新車購入では20万〜30万円の初期費用がかかる一方、リース契約なら初期費用0円で始められるプランもあります。予算に余裕がない人や、急な車の必要に対応したい人にとって、リースの初期負担の少なさは大きなメリットになります。

7年間の月額支払い総額を比べてみる

カーリースと購入では、月額の支払いを7年間積み重ねたときの総額に違いが出ます。たとえば、リースは月額3万円の契約なら7年間で約252万円になります。

一方、同等の新車をローンで購入した場合、月々の返済が2.5万円であっても、車検代や税金、メンテナンス費用を含めると総額で300万円を超えることもあります。

カーリースは費用が定額で管理しやすく、突発的な出費が少ないため、家計を安定させたい人には適した選択肢と言えます。費用全体を比較することで、どちらが自分に合っているかが明確になります。

維持費を含めた年間支出の比較

カーリースと購入で維持費を比較すると、カーリースの方が予算が安定しやすいというメリットがあります。カーリースでは、基本的な整備費用や税金が月額料金に含まれることが多く、車検や車両のメンテナンス費用を別途用意する必要がありません。

このように、維持費を含めた年間支出の比較で、カーリースが安定してコストを管理できる点が際立っています。

ローンの利息とリース料の違いを整理

カーリースとローンでは、月々の支払い額に大きな違いが生まれます。

ローンの場合、車の購入費用に加えて利息がかかり、これが月々の支払いを増加させます。例えば、車の価格が300万円で金利が3％の場合、利息が約9万円ほどかかり、総支払額は309万円になります。一方、カーリースは、月々の支払いに利息が含まれていないため、支払い額が予め定められており、計画的に費用を管理しやすくなります。

リース契約では、車両の所有権がリース会社にあるため、利息の負担はありません。このように、リースとローンの違いを理解することで、どちらがよりコストパフォーマンスに優れているかが見えてきます。

7年後に車を持っているかどうかの違い

カーリースと購入では、7年後に車を持っているかどうかが大きな違いです。

カーリースの場合、契約期間終了後に車を返却する必要があり、7年後には自分の車を所有していません。一方、購入の場合はローンを完済すれば、その後は車が自分のものになります。たとえば、購入した車の価値が100万円であったとしても、リースではその分の資産価値が手に入りません。

7年後に車を所有したいか、常に新しい車を利用したいかによって、選択肢が変わるため、ライフスタイルに合った選択をすることが大切です。

実際のカーリース利用者が語る費用に関する体験談

カーリースの費用については、実際の利用者の体験談を参考にすることが非常に有益です。利用者の声を聞くことで、コスト面での予想と実際の違いや、実際にどのような費用がかかるのかを具体的に知ることができます。次に、実際にカーリースを利用した人々の体験談をご紹介します。

【ポジ】リースにして家計が楽になった

カーリースを選んだことで、家計が楽になったという声が多くあります。特に、家族を持つ人々にとっては、車の購入時の一括支払いが難しいことが多いです。しかし、リース契約を結ぶことで、毎月一定の金額で車を利用できるため、予算を計画しやすくなります。

例えば、月々2万円程度のリース料金で、車検や修理費用も含まれている場合、予想外の支出が減り、生活費の管理が楽になることが大きなメリットです。また、頭金が不要なため、初期費用を大きく抑えることができ、急な出費に強い家計を維持できます。

【ポジ】初期費用が抑えられて助かった

カーリースを選んだことで初期費用を大幅に抑えられたという体験談が多くあります。特に車の購入時に必要となる高額な頭金や諸費用が免除される点が魅力です。

例えば、車を購入する場合、数十万円の頭金が必要になることもありますが、カーリースでは初期費用がゼロまたは少額で済むため、突然の大きな支出を避けることができます。これにより、家計の負担が軽減され、月々のリース料金を予算内に収めやすくなります。

実際にカーリースを利用した多くの人々は、初期費用の少なさに驚き、そのおかげで他の生活費に回せるお金が増えたと実感しています。カーリースは特に初期費用を抑えたい方にとって、大きなメリットとなります。

【ネガ】思ったより出費が増えた

カーリースを選んだ多くの人々は、月々のリース料金が抑えられていると感じていましたが、思わぬ追加費用に驚くことがあります。

例えば、リース期間中に走行距離を超過してしまうと、超過分に対する追加料金が発生することがあります。さらに、リース返却時に車の傷や汚れに対して請求されることもあるため、予算をオーバーすることがあります。

実際にリースを利用した人々は、月々の支払いは想定内だったが、その他の維持費や返却時の費用が思った以上にかかったと後悔しています。

【ネガ】走行距離の制限で困った

カーリースを利用する際に、走行距離の制限が予想以上に影響を与えることがあります。例えば、月間の走行距離が決められているプランに契約した場合、その制限を超えると追加料金が発生することがあります。

ある利用者は、通勤や家族の旅行などで距離をオーバーし、結果として数万円の追加料金を支払うことになりました。このようなトラブルを避けるためには、契約前に走行距離制限をしっかり確認し、自分の生活スタイルに合ったプランを選ぶことが大切です。

特に長距離を運転することが多い人には、距離無制限プランを選ぶことをお勧めします。

【ネガ】保険内容の違いで戸惑った

カーリースを利用したある利用者は、保険内容の違いに悩んだ経験を語っています。リース契約には基本的に車両保険が含まれていない場合が多く、追加で任意保険を契約する必要があります。

しかし、リース会社が提携している保険会社と自分で契約した場合の保険内容が異なり、カバー範囲に差があることに戸惑ったと言います。例えば、リース会社の保険は事故後の修理費用が含まれていないことがあり、結局別途費用が発生しました。

契約前に保険内容をしっかり確認し、必要な補償を追加することが重要です。自分に合った保険を選ぶことが、予期しない支出を避けるためのポイントです。

カーリース費用を抑えるためのポイントと注意点

カーリース費用を抑えるためには、契約時にプラン選びや車種の選定、必要なオプションを見極めることが重要です。費用を節約するためのコツを押さえておきましょう。

使い方に合ったプランを選ぶことが大切

カーリースのプランは、利用者のライフスタイルに合わせて選ぶことが重要です。

例えば、通勤や週末のドライブが主な用途であれば、走行距離が少ないプランを選ぶことで月額費用を抑えられます。反対に、長距離移動が多い場合は、無制限走行距離のプランを選ぶことが経済的です。

月々の支払いが低くても、走行距離制限を超えると追加料金が発生することがあるため、使用頻度に合ったプラン選びがコスト管理に繋がります。カーリースを選ぶ際には、自分の利用状況に最適なプランを選ぶことが、長期的に見てお得になるポイントです。

車種選びで月額料金が大きく変わる

カーリースの月額料金は選ぶ車種によって大きく異なります。例えば、軽自動車をリースする場合、月額2万〜3万円で契約できることが多いですが、SUVや高級車を選ぶと、月額費用が5万円以上になることもあります。

車種によって維持費や保険料が異なるため、月々の支払額を抑えたい場合は、自分の使用目的に合った車種を選ぶことが重要です。例えば、通勤やちょっとした買い物が主な用途なら、軽自動車やコンパクトカーがコストパフォーマンスが良い選択です。

車種選びを工夫することで、無駄な出費を防ぎ、コストを抑えることが可能です。

必要ないオプションは外して節約する

カーリースでは、オプションが月々の費用を増加させる原因となることがあります。必要ないオプションを外すことで、月額料金を抑えることができます。

例えば、ナビやETC、車内の装備などは、必ずしも全てが必要ではない場合もあります。これらのオプションを削除することで、月額費用を数千円〜1万円程度安くすることができます。

また、車の装備を選ぶ際は、契約前に必ずその必要性を見極め、不要なオプションを省いて節約することが重要です。このように、無駄な費用を避けることで、コストパフォーマンスを最大限に高めることが可能です。

複数社を比較して一番お得な会社を選ぶ

カーリースを利用する際は、複数のリース会社を比較することが重要です。料金プランやサービス内容は各社で異なり、月額料金だけでなく、走行距離制限やオプション料金、車両のメンテナンス対応も考慮するべきです。

例えば、A社が月額3万円で提供しているプランがB社では2.8万円で提供されている場合、年間で2万4千円の差が生まれます。さらに、サービス内容を比較し、付帯サービスが充実している会社を選ぶことで、長期的にお得に車を利用できます。

リース会社の比較サイトを活用し、自分のニーズに最も合った選択をすることが、費用を最適化する鍵となります。

返却時の傷や汚れにかかる費用とは？

カーリース契約では、返却時に車両の状態がチェックされ、傷や汚れがあった場合は修理費用が請求されることがあります。例えば、車に小さな傷がある場合、修理費用が数千円から数万円程度になることがあります。

また、車内の汚れがひどい場合は、クリーニング代が追加されることもあります。リース契約前に車両の取り扱いや清掃の方法をしっかりと把握し、返却時に余分な費用が発生しないようにすることが重要です。

傷や汚れにかかる費用は予想以上に高くなることがあるため、車を大切に扱い、返却時のトラブルを避けることがコスト管理に繋がります。

ネットの検索Q&A

カーリースについて多くの疑問がある中で、検索されることが多い質問をいくつかピックアップしました。これらのQ&Aで、カーリースの利点や注意点、特に月額料金やオプションの選び方に焦点を当てて解説します。

カーリースってデメリットだらけなの？

カーリースにはデメリットもありますが、それが全てではありません。

まず、リース契約には走行距離制限があり、超過した場合は追加費用が発生します。さらに、リース終了時に車を返却する際の状態が悪いと、クリーニングや修理費用がかかることもあります。これらの点を考慮すると、長期的に見ると費用が高くつくことも。

とはいえ、車を購入する場合の頭金やローンの利息を避けられるという利点もあります。自分のライフスタイルに合った選択をすることが大切です。

料金のシミュレーションはどうやるの？

カーリースの料金シミュレーションは、契約する車種やプランによって異なります。まず、月額料金を知るためには、リース会社の公式サイトでシミュレーションツールを活用すると便利です。必要な情報を入力すれば、月々の支払額を簡単に算出できます。

例えば、車種、契約期間、走行距離の制限を選んだ後、オプションや保険の有無を入力することで、実際の料金が表示されます。

シミュレーションを行うことで、複数の会社を比較し、最適なリースプランを選ぶ手助けになります。これにより、予算に合わせた最適なカーリース契約を見つけることが可能です。

中古車をリースする場合の料金は？

中古車をリースする際の料金は、新車と比べて比較的安価になることが多いです。中古車のリース料金は、車両の年式や状態、走行距離によって大きく異なります。

例えば、年式が古く走行距離が少ない車を選ぶと、月々の支払額が5,000円程度から始まることもあります。一方、人気の車種や高年式の中古車は、月額料金が10,000円を超えることもあります。また、リース料金には、基本的な保証や整備費用が含まれていることが多いですが、特定のオプションや保険料は別途追加費用が発生する場合があります。

リース料金を抑えたい場合は、複数のリース会社で見積もりを比較し、自分の予算や利用目的に合った車両を選ぶことが大切です。

カーリースはやめた方がいいの？

カーリースを避けた方が良い場合もあります。例えば、長期間車を所有する予定がある場合、リースの月額料金の方が高くつくことがあります。

特に、契約終了後に車を自分のものにできない点がデメリットです。また、リース契約には走行距離制限があり、それを超えると追加料金が発生する場合があります。さらに、返却時に車両の状態に問題があると、修理費用が請求されることもあります。

例えば、車を7年間利用した場合、走行距離が多いと余分に費用がかかるため、車を長期間使い続けるのであれば購入を検討する方が費用を抑えられる可能性があります。リースは短期間で乗り換えるつもりの場合には便利ですが、長期的な費用負担を考えると不安も残ります。

月額1万円のカーリースって本当なの？

月額1万円のカーリースは一部のプランで可能ですが、一般的にはかなり制限がある場合が多いです。例えば、リース料金が1万円で済む車種は軽自動車や特定の条件を満たした車に限られ、契約内容によっては走行距離やオプションが制限されることがあります。

また、オプションや保険が別料金である場合、実際の支払いはさらに増えることもあります。月額1万円のカーリースが本当にお得かどうかは、リース内容をよく確認し、契約条件を比較することが重要です。例えば、7年契約で1万円の月額料金であっても、走行距離制限や車両返却時の条件をクリアするためには追加費用が発生する可能性が高いです。

カーリースの費用に関するまとめ

カーリースはコストを抑えて車を利用できる便利な手段ですが、契約前にしっかりと内容を確認することが不可欠です。月々の支払いや税金、保険などの追加費用が思いのほかかかることもあります。契約内容をしっかりと比較し、予想外の出費を避けるためにも、契約条件やリース終了後の費用について十分に理解しておきましょう。