中古車購入でローンはやめとけって本当?避けた方がいい理由とリスクを解説

中古車購入でローンはやめとけって本当?避けた方がいい理由とリスクを解説 中古車

まとまったお金が手元に無くても月々の負担で車が購入できるローンは便利ですよね。ただ、そのリスクも把握したうえで利用できていますか?

一部の保守的な意見では『ローン購入はやめとけ』という意見が聞かれます。

今回は、中古車ローンの実態とリスクについて解説していきます。

この記事でわかる事
  • 中古車ローンを避けた方がいい理由
  • 返済中の所有権問題について
  • 現金購入とローン購入の比較
  • よく聞く『自社ローン』の注意点
この記事を書いた人
まりこ

・父親が自動車整備工場を経営
・大学卒業後、中古車販売店で10年勤務
・中古自動車査定士の資格を取得
・現在は父の自動車整備工場を夫が継いでともに経営

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中古車ローンを避けるべき理由

中古車を購入する際、ローンを組むと返済の負担が続き、予期せぬ問題が発生することもあります。ローンに伴うリスクを理解し、慎重に選ぶことが大切です。

ローン返済期間中に負担が増す可能性がある

中古車ローンを利用すると、返済期間中に予期しない支出が発生することがあります。

例えば、車の修理費用やメンテナンス費用などが重なると、毎月の返済がさらに負担に感じることがあります。特に、ローンを長期間組んだ場合、毎月の返済額が安くても、金利の影響で最終的に支払う総額が膨れ上がることもあります。

加えて、急な家計の変動や収入の減少によって、返済が困難になる場合もあります。

ローンが残っていると所有権が完全に自分のものにならない

中古車ローンを組んで購入した場合、ローンが完済するまで車の所有権は金融機関にあります。これは、ローン契約の一環として、金融機関が担保として車を保有しているからです。そのため、ローン返済中に車を売却することができず、急に車が必要なくなった場合でも、売ることができません。

完済後にようやく車の所有権が自分のものになるため、自由に車を処分したり、売却したりすることができるようになります。ローン返済中は、所有権が完全に自分のものにならないことを理解しておくことが重要です。

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総支払い額が大幅に増えることがある

中古車ローンを利用すると、最終的に支払う総額が購入価格を大きく上回ることがあります。例えば、金利が高いローンを組んだ場合、車本体の価格に加えて、金利分が上乗せされるため、最終的に数十万円も多く支払うことになることがあります。

例えば、100万円の車を5年ローンで購入し、金利が5%の場合、最終的に支払う総額は約112万円となります。

これに加えて、ローン返済中の追加費用や急な修理費用が発生する可能性もあります。したがって、ローンを利用する際は、支払う総額をしっかりと把握し、予算に見合った選択をすることが重要です。

万が一の事故や故障でローンが払えなくなるリスクがある

中古車ローンを組んで車を購入した場合、万が一の事故や故障によって車を使用できなくなると、ローン返済が困難になる可能性があります。

車が事故で大きな損傷を受けたり、重大な故障が発生した場合、修理費用が高額になることがあります。また、修理にかかる期間中は車を使えないため、生活に支障をきたすことも考えられます。その場合でも、ローンの支払いは続かなければならないため、経済的な負担が増すことになります。

事故や故障に備えて、十分な保険をかけたり、予備費を用意しておくことが重要です。万が一に備えて計画的に準備することが、安心してローンを支払うためのポイントです。

ローン返済中の所有権問題とそのリスク

ローン返済中は車の所有権が金融機関にあるため、自由に車を使ったり売却することができません。返済中に起こる可能性のあるリスクについて理解しておくことが重要です。

返済中にローンが支払いできなくなると車を取られるリスク

中古車ローンを返済中に支払いが困難になると、車を差し押さえられるリスクがあります。ローンの契約では、車が担保として金融機関に提供されています。そのため、返済が滞ると金融機関は車を取り上げ、売却して残りの債務を回収しようとする場合があります。

例えば、数ヶ月の未払いが続いた場合、金融機関は車を差し押さえ、その後オークションなどで売却されることもあります。

金融機関に所有権があるため、返済が遅れると信用情報に影響が出る

中古車ローンを組んで返済中に支払いが遅れると、金融機関に所有権があるため、信用情報に悪影響を与える可能性があります。

ローンの返済が遅れると、遅延情報が信用情報機関に報告され、今後のローンやクレジットカードの審査に影響を及ぼすことがあります。例えば、支払い遅延が1回でもあると、信用スコアが下がり、将来の借入れや金利に不利な条件がつくことがあります

現金購入 vs ローン購入:どちらが得か

中古車を購入する方法には、現金で購入する方法とローンを組んで購入する方法があります。それぞれのメリットとデメリットを比較し、どちらが自分にとって最適なのかを考えることが大切です。

現金購入は即時に車の所有権が自分のものになる

現金購入の場合、車の購入後すぐに所有権が自分のものになります。

ローンを組んだ場合とは異なり、返済を待つ必要がなく、購入後にすぐに車を自由に使うことができます。例えば、ローン返済中であれば車を売却することができませんが、現金購入なら車を手放したい場合でも自由に売却できるため、ライフスタイルの変化に柔軟に対応することができます。

ローン購入は初期費用を抑えて車を手に入れられる

ローンを利用して中古車を購入する最大のメリットは、初期費用を抑えられる点です。

現金で購入する場合、全額を一度に支払う必要がありますが、ローンで購入する場合は、月々の支払いに分割できるため、最初に必要な金額が少なくて済みます。

例えば、200万円の車を購入した場合、現金購入だと全額を一度に支払わなければなりませんが、ローンであれば月々の返済を数年にわたって分けて支払うことができるため、急な出費を避けることができます。

現金購入の利点として金利がかからない

現金で車を購入する大きな利点は、金利がかからないことです。ローンを組んだ場合、金利が加算され、最終的に支払う金額が購入価格を超えてしまうことがあります。

例えば、100万円の車をローンで購入した場合、金利が5%だと、5年後には約120万円以上支払うことになります。一方、現金購入であれば、金利が一切かからないため、支払う総額が予算通りで済み、無駄な支出を避けることができます。

ローン購入だと返済期間中の負担が続く

ローンを組んで車を購入すると、返済期間中に継続的な負担がかかり続けます。例えば、5年ローンを組んだ場合、月々の支払いが続き、その間は毎月安定した支払いが必要になります。

返済期間中に他の急な支出や生活費が増えると、返済がさらに厳しくなる可能性があります。これにより、経済的なプレッシャーが増すことがあります。特に、生活が変わったり収入が減った場合、支払いが困難になることもあります。

ローン購入ではローン審査が必要で手続きが面倒

中古車をローンで購入する場合、まずローン審査を通過する必要があります。審査には収入証明書や勤務先情報、場合によっては保証人が求められることもあります。

これにより、購入までに時間がかかる上、手続きが複雑になる可能性があります。また、審査に通らない場合もあり、その場合は再度別のローンを組む必要が出てきます。

まりこ
まりこ

現金購入とローン購入の比較においては、損得というよりはリスク管理が重要です。自分の財務状況と照らし合わせて、リスクの小さい方を選ぶことを賢明です。

自社ローンの落とし穴と注意点

自社ローンを利用する際には、注意すべきポイントがいくつかあります。金利が高く設定されている場合や、契約内容が不明瞭な場合があるため、十分な情報収集が重要です。

自社ローンとは
信販会社や金融機関ではなく、販売店が独自に提供する分割払いの仕組み。

自社ローンの金利が高く設定される場合がある

自社ローンは、金融機関が提供するローンと比較して金利が高く設定されていることがあります。多くの場合、これらのローンはリスクが高いと見なされ、金利が通常よりも高くなる傾向があります。例えば、金融機関が提供するローン金利が年率5%程度である一方、自社ローンでは年率10%を超えることもあります。

高い金利が続くと、返済額が大きくなり、最終的に支払う総額が増える可能性があります。特に、支払いが長期にわたる場合、総支払額は数十万円単位で増えることがあるため、十分に注意が必要です。

まりこ
まりこ

実際には、自社ローンという支払い方法は金融商品とは異なるため、『返済金利』という概念は存在せず『手数料』という形で金額が上乗せされている事が多いです。(本項では、解説の都合上『金利』という表現をしています

自社ローンの契約内容が不明瞭な場合がある

自社ローンを利用する場合、契約内容が不明瞭なことがあります。特に、金利や返済条件、追加費用が明確に記載されていないことが多く、後々トラブルになる可能性があります。

例えば、契約時には金利が低く設定されていても、実際には不明確な手数料が発生し、返済額が予想以上に増えることがあります。また、ローンの契約書に書かれている内容が不十分であると、支払いの際に不利な条件が後から適用されるリスクもあります。

契約内容をしっかり確認し、特に「隠れた費用」についてもきちんと把握しておくことが大切です。

自社ローンの支払い遅延で車を差し押さえられるリスクがある

自社ローンの支払いが遅れると、最悪の場合、車を差し押さえられるリスクがあります。ローンを組んだ際、車の所有権がまだ自社にある場合、支払い遅延が続くと、企業は法的措置を取ることができます。

特に、ローン契約において支払い遅延に関する条項が厳しく設定されている場合、滞納した分の支払いが続く限り、車は企業側に差し押さえられる可能性があります。

たとえ月々の返済が少額であっても、遅延が重なると、車を失うだけでなく、信用情報にも大きな影響が及ぶため、注意が必要です。

まりこ
まりこ

借りたお金を滞りなく返済する』というのは当然の話であって、自社ローンに限らず、返済が遅れた場合は信用情報に影響しますので注意しましょう。

ネットの検索Q&A

中古車ローンに関してよくある疑問や質問にお答えします。ローンを組む前に知っておきたい情報や、購入後のトラブルを防ぐためのポイントを理解しておきましょう。

中古車ローンは月々いくら払うべきなのか?

中古車ローンの月々の支払額は、借りる金額や金利、返済期間によって大きく変わります。一般的には月々の支払額を家計に無理なく組み込むことが重要です。返済額が生活に支障をきたすことがないよう、無理のない額を設定することが推奨されます。

目安としては、月収の20%以内をローン返済に充てることが理想的だとされています。

また、金利が低いローンを選ぶことで、月々の支払い額を抑えることもできます。購入時にローン額や金利について十分に確認しておくことが重要です。

車をローンで買うのは本当に得策なのか?

車をローンで購入することが得策かどうかは、個人のライフスタイルや財務状況に大きく依存します。ローンを組むことで、手元に大きな金額を残しつつ車を購入できますが、月々の返済負担が長期間続くことを考慮する必要があります。

例えば、ローン返済が家計に過度な負担をかける場合、将来的な生活の余裕が減少することになります。さらに、金利が高い場合、総支払額は想定以上に膨らむ可能性もあります。

10年ローンを選ぶデメリットとは何か?

10年ローンは月々の支払い額が抑えられる一方で、長期間にわたる返済が必要です。このため、返済計画が崩れると非常に大きなリスクを抱えることになります。

さらに、10年ローンを組むことで、長期にわたり金利の負担が続くため、総支払額が膨れ上がる可能性がある点も注意が必要です。したがって、10年ローンを選ぶ際は、家計の見直しやリスク管理を十分に行うことが重要です。

中古車ローンは何年が最適なのか?

中古車ローンの期間を選ぶ際は、支払い負担と車の価値を考慮することが大切です。短期間のローン(3年~5年)は、月々の支払い額が高くなりますが、支払い総額は少なく済みます。

一方、長期間のローン(7年~10年)は、月々の負担は軽くなりますが、金利が増加するため、最終的に支払う額が大きくなる可能性があります。例えば、5年で借りた場合と10年で借りた場合、10年ローンでは総支払額が数十万円高くなることもあります。

適切な期間は、月々の支払額が無理なく続けられる範囲内で、できるだけ短期間で返済を終えることです。ローン期間が長くなればなるほど、負担が長引き、金利の負担も大きくなるため、慎重に期間を決めることが重要です。

車を10年ローンで購入した場合、途中で売れるのか?

車を10年ローンで購入した場合、途中で車を売却することは難しくなることがあります。

なぜなら、ローン返済中は車の所有権が金融機関にあるため、返済が終わる前に車を売ることができないことが多いからです。特に、ローン残高が車の売却価格を上回る「逆車両ローン」の状態になっていると、売却時に不足分を自己負担する必要があります。

そのため、ローン期間を長く設定すると、途中で車を売る柔軟性が低くなる点も考慮することが大切です。

車をローンで購入する人はどれくらいの割合なのか?

中古車をローンで購入する人の割合は、近年増加しています。特に、車を購入する際に初期費用を抑えたいというニーズが強いためです。

実際、国内では中古車の購入者の約70%がローンを利用しているというデータもあります。

この傾向は、若年層やファミリー層に特に顕著で、手元に十分な現金がなくても車を手に入れることができるローンの便利さが大きな要因です。さらに、ローンを利用することで、毎月の支払いを分割できるため、月々の生活費に余裕が持てる点が魅力とされています。ただし、ローン利用者の中には返済が厳しくなるケースもあるため、契約前に返済計画を十分に検討することが重要です。

中古車ローンの平均期間は何年が一般的なのか?

中古車ローンの平均返済期間は、一般的に3年から7年です。

多くの人が5年程度の期間を選ぶ傾向にあります。これは、月々の支払い額を抑えつつ、負担の大きさを適度に調整できるためです。しかし、ローン期間が長くなると、支払い総額が増えることに注意が必要です。

例えば、5年ローンで購入した場合、月々の支払いは少なくて済みますが、最終的に支払う利息が増えるため、総額で見ると割高になることがあります。

中古車ローンを避けるべき理由まとめ

中古車ローンを避けるべき理由 重要な結論
  • ローン返済中は負担が増す可能性があり、長期間の支払いが続くことで生活費に影響を及ぼすことがある。
  • ローンが残っていると車の所有権が金融機関にあり、完全に自分のものにならない。
  • 総支払い額が長期間の場合、最終的に支払う金額が車の本体価格を大きく上回ることがある。
  • 返済計画が崩れると信用情報に悪影響を与え、今後のローンやクレジット契約に支障が出る可能性がある。
  • 万が一、事故や故障で支払いが困難になった場合、車を手放すことになりかねないリスクがある。

中古車購入時に現金購入をするのか、それともローン購入をするのかという選択は、個人の財務状況や生活スタイルによって一概に正解が決められるものではありません。

自分の収入や環境に応じて無理のない返済が間違いなく出来るのであれば、月々の負担を減らすことが出来るローンは魅力的な選択肢となるでしょう。

即ち、ローン返済が〇か×かではなく、自分の返済能力に応じた車の購入手段を正しく選択することが極めて重要です。

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